好きな本、感動の詩歌

“Study as if you were going to live forever; live as if you were going to die tomorrow.”
    Maria Mitchell

永遠に生きるかのように勉強せよ。明日死ぬかのように生きよ。

マリア・ミッチェル
 19世紀に男女平等を推進し、奴隷制度廃止を訴えた米国初の女性天文学者、天文学教授。 ミッチェル彗星(C/1847 T1I)の発見者。

A ramp along a curved wall in the Kiasma Museu, Helsinki, Finland

良き書物を読むことは、過去の
最も優れた方々との会話である。
 デカルト
(René Descartes)

The reading of all good books is like a conversation with the finest minds of past centuries.

カスガ「不滅の遊戯」『SFマガジン』2025年12月号 2026.01★4
 「宇宙の運行をつかさどる北極星と南極星…」
王侃瑜/大恵和実訳「火星の祝融」『SFマガジン』2025年12月号 2026.02★3
 人類が深宇宙に飛び立ち、不在となった火星で、超級AIは生命とは何か、自分は生命か、思索する…
新海誠『小説 すずめの戸締り』(角川文庫、2022)2026.02★3 
 ジュブナイルSFとして、ストレートな活劇だが、中間あたりからはおとなでも結構引き込まれる展開となる! 映画版は観客動員数1000万人を突破した。筆者は見てないがおそらく映画に向いている内容であろう。
初恋 (島崎藤村)
Write My Name おなまえかいて (ゼイナ・アッザーム:原口昇平訳)
私と小鳥と鈴と(金子みすゞ)

私と小鳥と鈴と

わたしが両手をひろげても
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は 私のように
地面を速く走れない

私が 体をゆすっても
きれいな音はでないけど
あの鳴る鈴は 私のように
たくさんな唄は知らないよ

鈴と、小鳥と、それから 私、
みんなちがって、みんないい

金子みすゞ

初恋

まだあげ初(そ)めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛(はなぐし)の
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅(うすくれなゐ)の秋の実みに
人こひ初(そ)めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃(さかづき)を
君が情(なさけ)に酌くみしかな

林檎畑の樹(こ)の下に
おのづからなる細道は
誰(た)が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ

島崎藤村

初恋の人と結婚できる確率:約1%
・女性の告白が成功する確率:約70%
・男性の告白が成功する確率:約10%
・片思いが実る確率:約30%
・本命同士で両思いになる確率:約0.25%
・デキ婚の確率:約18%
・両思いでも付き合う前に終わる確率:約20%
・女性で生涯独身になる確率:約10%
by erika Lenai > 恋愛 2025/10/17

樹下の二人

――みちのくの安達が原の二本松松の根かたに人立てる見ゆ――

あれが阿多多羅山あたたらやま
あの光るのが阿武隈川。

かうやつて言葉すくなに坐つてゐると、
うつとりねむるやうな頭の中に、
ただ遠い世の松風ばかりが薄みどりに吹き渡ります。
この大きな冬のはじめの野山の中に、
あなたと二人静かに燃えて手を組んでゐるよろこびを、
下を見てゐるあの白い雲にかくすのは止しませう。

あなたは不思議な仙丹せんたんを魂の壺にくゆらせて、
ああ、何といふ幽妙な愛の海ぞこに人を誘ふことか、
ふたり一緒に歩いた十年の季節の展望は、
ただあなたの中に女人の無限を見せるばかり。
無限の境に烟るものこそ、
こんなにも情意に悩む私を清めてくれ、
こんなにも苦渋を身に負ふ私に爽かな若さの泉を注いでくれる、
むしろ魔もののやうにとらへがたい
妙に変幻するものですね。

あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。

ここはあなたの生れたふるさと、
あの小さな白壁の点点があなたのうちの酒庫さかぐら
それでは足をのびのびと投げ出して、
このがらんと晴れ渡つた北国きたぐにの木の香に満ちた空気を吸はう。
あなたそのもののやうなこのひいやりと快い、
すんなりと弾力ある雰囲気に肌を洗はう。
私は又あした遠く去る、
あの無頼の都、混沌たる愛憎の渦の中へ、
私の恐れる、しかも執着深いあの人間喜劇のただ中へ。
ここはあなたの生れたふるさと、
この不思議な別箇の肉身を生んだ天地。
まだ松風が吹いてゐます、
もう一度この冬のはじめの物寂しいパノラマの地理を教へて下さい。

あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。

高村光太郎 「樹下の二人」(詩集『智恵子抄』より)

Write My Name

おなまえかいて (ゼイナ・アッザーム:原口昇平訳)

あしに おなまえかいて、ママ

 くろいゆせいの マーカーペンで

 ぬれても にじまず

 ねつでも とけない

 インクでね

 

あしに おなまえかいて、ママ

ふといせんで はっきりね

ママおとくいの はなもじにして

そしたら ねるまえ

ママのじをみて おちつけるでしょ

あしに おなまえかいて、ママ

きょうだいたちの あしにもね

そしたらみんな いっしょでしょ

そしたらみんな あたしたち

ママのこだって わかってもらえる

あしに おなまえかいて、ママ

ママのあしにも

ママのとパパの おなまえかいて

そしたらみんな あたしたち

かぞくだったって おもいだしてもらえる

あしに おなまえかいて、ママ

すうじはぜったい かかないで

うまれたひや じゅうしょなんて いい

あたしはばんごうになりたくない

あたし かずじゃない おなまえがあるの

 あしに おなまえかいて、ママ

 ばくだんが うちに おちてきて

 たてものがくずれて からだじゅう ほねがくだけても

 あたしたちのこと あしがしょうげんしてくれる

 にげばなんて どこにもなかったって

『現代詩手帖』5月号、パレスチナ詩アンソロジーより
  灘中学校2026年1月の入試問題として掲載。

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